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忘却力。

昔、「忘却力」とか「老人力」って言葉が流行りましたよね。

物忘れが激しくなったとか、
体が弱くなったとか、そういう言い方をするとマイナス思考だから、

「老人力がついた!」
と、明るい考え方をしよう、と。


でも私には、まだ忘却力が足りない。



父が倒れ、
現在救急治療室にて意識も危うい。

でも話しかけたら何か、反応したり、朦朧と返事のようなことをした。

脳の手術をしたために斬新な髪型になり、
全身がむくみ、
呼吸器や点滴につながれた姿で、
マヒした体で朦朧と痛みに耐えている(ように見える)


冷たいような話だけど、
走馬灯のように、
幼い頃、娘が風邪をひいたりをすると
金がかかるな!また病院か!」と枕元で父に怒鳴られたことや、
お前たちじゃなくて、俺の家族は祖父母だ、お前たちが死んでも気にならない」と言われたことなどが、
頭を駆け巡る。

父が運ばれた救急病院は、
10年ほど前に、姉が死にそうになって運ばれた病院と同じだ。

同じように救急治療室に運ばれ、緊急手術をし、
呼吸器につながれて意識が無い姉がいる病院の玄関で、
「今死なれたら、今年のお祭りに行けなくなっちゃうじゃないか!」と、
娘の死よりお祭りばかり気にする父と、
大喧嘩をしたっけ。

あの頃より少しは改装されたけれど、玄関は同じだ。

「死んでもすぐには連絡するなよ!
 葬式に行ってたらお祭りに行けないから」
と言われて大喧嘩した、
あの病院の、同じ正面玄関。

でも、人はそういうことも忘れないといけない。

それでも、
そんな親でも介護しなくちゃいけない・・・



姉だってそうだ。

「お前らには生涯迷惑を掛けないで生きて行くんだから、
 進学もさせない!資格も取らせない。
 老後に世話を見てもらわないんだから、俺たちは自分たちの資産を好きなように使うぞ。
 
 お前らに金は遣わないし、遺さない」


 知らん顔されて、
 どんなに頼んでも進学させてもらえず、
 その後は就職もことごとく父にジャマされた。

 ギリギリまで父に就職をジャマされたせいで
 きつい工場での仕事にしか就けず、
 病気になって倒れた。


 そんな父のところに、
 姉はちゃんと、病弱なくせに見舞いに来る。
 私と同じように、駆けつけた。
  
 お互い、「どうしてもあの頃の悔しさは忘れられないけど」と言いながら。



 誰にも迷惑をかけない生き方なんて、誰ができるだろう。
 あの頃からワタシは、
 そうは言われても、いつかは親の面倒を見なければならないだろうと思っていた。

 でもいくらそう言っても聞いてもらえず、
 あの頃元気だった両親は、
 「あんたたちにお金はかけない代わりに、老後も絶対に世話をかけないから、いいでしょ?」 と言っていた。

 「孫なんてうるさいしジャマだから要らない、
 あなたたちは結婚しようがしまいが関係ない。

 勝手に生きてチョウダイ。
 
 その代わりに老後の世話なんて一切いらないし、
 夫婦で家庭内別居して、うまく生きていくから、早く自立して出ていきなさい」
 
 
 と言われたっけ。


 

 でもこうして父が倒れ、
 命は助かりそうだが予断は許さず、
 集中治療室に居る今、

 父は目も開かないのに孫や娘を探してうわ言を言い、
 母は、「あんた、戻ってきて同居してくれるでしょう?」と言う。

 当然のように同居を口にし、
 親たちは過去のことは忘れたようだ。

 「忘却力・老人力」によって。


 
 過去のことは忘れねばならない。

 でも、
 姉が進学をさせてもらなかった過去は変わらない。

 経歴は変わらない。
 過去が現在を作るから。


 成人式の着物も、自分で必死でバイトしてレンタルしたことや、
 高校への交通費も出してもらえずにバイトしていて、受験勉強もまともにできなかったことや、
 いろんなことが、頭をよぎる。

 姉も、
 過去に死にそうになっているとき、病室で
 父に「死んでも葬式と祭りが重なったら参加しないからな」って父に言われたことや、
 過去にされた進学や就職の妨害を、
 忘れるのがまだ難しいらしい。


 そうして父が全力でジャマしたからこそ、
 私たちの人生は行き詰っているワケで、
 そんな私たちに、弱ってきたら、
 「さあ同居しよう、可愛い孫と遊びたいし」と言われても、

 ・・・。

 ワタシはまだ、それほど大人になりきれていない。

 ワタシはそれほど忘却力がついていない。



 でも、それでも大人なので、
 見舞いに行って、
 集中治療室で「いい?タマクローもジジ大好きって言ってるから、頑張るのよ」って言う。

 さまざまに葛藤しながら。

 私って、偽善者なのかな。
 でも家族だから、私、助けていかないといけないんだろうな・・・。

 いろいろと思い悩む、
 そんな三十路。

 今まででもすでに、
 母子家庭でリストラ決まって、いっぱい、十分悩んでたんですけどねぇ。
 
 

 
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コメント

忘れなければあまりに辛い事が生きていると1つや2つはあると思います。 
もし同居しなければいけなくなったとき・・今までそういう考え方だった方がそうそう変わるとは思えません。 年を取れば丸くなると聞きますが人の本質ってそんなに簡単に変わらないと思う。 同居するのであれば過去の事を許す努力をしないとあまりにも辛すぎる。 私個人の意見ですが、私がたがめさんであれば私だったら絶対に同居はしないですね。 冷たいようですが土下座されても嫌です。 どんなになじられてもいやです。 ただ自分を冷たいと責めてしまうかもしれない・・でも私は許せるほど器が大きくないのできっと同居はできません。
私だったら・・私を学校に行かせてくれていればかかるはずであったであろう老後の資金でどうか介護ヘルパーさんを雇ってくださいと言います。 

  • 2010/12/13(月) 01:53:36 |
  • URL |
  • メイプリン #-
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  • 2010/12/13(月) 12:41:25 |
  • |
  • #
  • [ 編集]

そうなのよ。
私だって、分かってはいるの。
過去は変えられないし、
私も姉も、本当に悔しい思いを抱えていて、
バイトに明け暮れて学校に通ったのに、
なんでこうして介護になったら当然手伝えと言われるのか、納得はできないのだけど・・・
でも知らん顔もできなくて・・・
このままでは、でも私も倒れそうで、どこかで逃げないといけないと思っています。

  • 2010/12/24(金) 00:17:08 |
  • URL |
  • メイプリンさんへ #6VWs5n0k
  • [ 編集]

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